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僕らの複数プレイ
第9章 親バレ
5月中旬になった。

今日も藤宮さんはシェアハウスに遊びに来ている。

部屋のドアは薄く、亮の部屋からリビングに声が漏れる。
「あッ…あッ…あーーーッ!」

藤宮さんの喘ぎ声だ。
亮の部屋で、藤宮さんと亮がセックスしてるのだ。

藤宮さんは亮の婚約者。
もう、3人でのプレイはあり得ない。

僕はため息をつきつつ、キッチンの冷蔵庫から麦茶を取り出し、リビングでコップに注いで飲む。

僕も…藤宮さんが好きだったんだ。
でも、プロポーズだなんて、思いもよらなかった。
僕たちはまだ、大学1年生なのだ。

亮はいつも、思い切った行動をする。
僕にはとうてい、亮の真似はできない。

亮は藤宮さんにプロポーズし、そして今、藤宮さんとセックスしてる。
何もできなかった僕は、セックスの相手がいない独り身になった。
当然の帰結かもしれない。
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