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蒼い月光~くの一物語~
第11章 三つ巴の交わり

『朱里‥答えておくれ‥‥
いつ決行するのですか?』

『千代‥初枕は、感じたか?
それとも痛いばかりだったか?』


心の中の朱里は、そう言ってウフフと笑った。

『そなた、昨夜は現れ出てたであろう?
私があのような大胆になれるはずがない』

『何のことかさっぱりわかりませぬ、
昨夜はぐっすりと眠っておりましたゆえ‥』


え?それでは昨夜の出来事は
自然の成り行きだと言うのか‥‥

私自身が考え、行動を起こしたというのか・・・


『私は、てっきり八重を巻き込んだのは
朱里の策だと思っておりました。』

八重と三人で絡み合うということは
懐刀を枕元に置くであろう。

隙を見計らって、私が刀を抜き、
血迷い事を実行するのかと思っていたが‥

『剣山殿を討つと?』

『それが朱里の本望なのでしょう?』

『私がいつそのような事を話しましたか?』

え?
え? だって、朱里の命を奪ったのは剣山ではなかったか。

この世に恨みつらみがあるから
成仏できないのではなかったのか?

『千代さまに見せたのは、私の一生にございます。 私が成仏できないのは、
私が骸になってからに起因しているのです』

では、まだ続きがあったと言うのか‥‥

『では、剣山殿を討たなくてもよいのですね?』 なぜかホッとした。


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