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FREE BIRD
第3章 1991年のジューンブライド
「今、凄く幸せな気分」
「ゴメンな、ウエディングドレス着せてあげれなくて」
「ううん、あんなの興味ない」
私はウソをつきながらも本気の笑みで答えた。
ウエディングドレスは着たかったけど、進と結婚する事の方が数段嬉しかった。
進とはバイトしていたパブで知り合った。
年は23歳も上の中年男性だったが、
父親のいない私にとっては包容力がある優しい大人の魅力が最高だった。
私はあっという間に恋に落ちた。
進は前妻とは5年前に死別して、男手ひとつで愛娘の千夏を育てている。
その千夏は既に16歳。
手の掛かる年齢ではない。
私は進との甘い新婚生活を夢みていた。
まだ私は21歳の時だった。
「ゴメンな、ウエディングドレス着せてあげれなくて」
「ううん、あんなの興味ない」
私はウソをつきながらも本気の笑みで答えた。
ウエディングドレスは着たかったけど、進と結婚する事の方が数段嬉しかった。
進とはバイトしていたパブで知り合った。
年は23歳も上の中年男性だったが、
父親のいない私にとっては包容力がある優しい大人の魅力が最高だった。
私はあっという間に恋に落ちた。
進は前妻とは5年前に死別して、男手ひとつで愛娘の千夏を育てている。
その千夏は既に16歳。
手の掛かる年齢ではない。
私は進との甘い新婚生活を夢みていた。
まだ私は21歳の時だった。