この作品は18歳未満閲覧禁止です
FREE BIRD
第2章 2006年真夏
僕はこの仕事を一生やるのには不安を感じる。
なんせ給料が少ない。
雪はなかなか仕事しないし、健太も先月から塾に通い始め、何かと出費が多くなった。
雪がちょっとパートに行ってくれればだいぶ違うんだけどな。
そうは思ってもなかなかそれは切り出せない。
雪は健太のママ友と揉めてからすっかりふさぎ込んでしまった。
今はそっとしておこう。
そうなると家計の収入源は僕の稼ぎだけだ。
出来れば良い話があれば転職したいなあなんて考えていた。