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FREE BIRD
第62章 話そう
「ちゃんと話そうよ」


「ごめんなさい、勝手に…気持ちがブレるの嫌だったの」


「それでも、話し合うべきだ。僕達はそんな簡単な仲じゃないだろ?逃げないでよ」


私は泣き出しそうになった。


もしも赦されるなら、誠さんの胸に飛び込んでしがみつきたい。


だって私の気持ちは一ミクロンだって変わってない。


目の前に愛してる人がいて、私を真っ直ぐ見てくれているのに、素直に飛び込めない程苦しいものはない。



溢れる想いに蓋をしていたのに…


胸が苦しくなって、気がつくと私の頬はやっぱり濡れていた。




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