この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
漏らしちゃったの?
第7章 お仕置と。

阿久津先生からは、今日の処置の説明と、今後の治療についての話がなされる。
伊倉さんも一緒に話を聞いた。
「悪かったな、説明なしに痛い思いさせて」
ただ、首を横に振った。まだ腹痛が少しある。
「生理を誘発して、悪い経血を流すための処置だったんだ。これからは、これ」
渡されたのは、お菓子みたいなパッケージの薬。
「低容量ピルね。これを1日一つ、寝る前に飲んで。」
「……はい」
「生理が来る日をコントロールできる。なるべく毎日、同じ時間に飲むこと……まあ、伊倉がいるから大丈夫だと思うけど」
今日はもう、伊倉さんの表情を確認する余裕もない。
とても、投げやりな気持ちになってしまう。
どう頑張っても、治んないって。
おしっこの病気も、生理不順も。
俯いていると、伊倉さんが言った。
「海。大丈夫だから」
伊倉さんが背中をさすってくれる。
こっそり、バレないように涙を流すことしか、できなかった。

