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Kiss Again and Again
第13章 十四夜

 月はゆるやかに欠けており 明日が満月なのだろう。

 海の夢を思い出した。 背を向けて 自ら部屋を出て行った。 わたしを振り返った顔は 無表情だった。

 わたしは 自分が海の胸を押して、押して 追い出すことで 別れた、と思っていた。 もしかして 海は自分から別れたいのに言えなくて わたしから別れを言い出させた?

 ズルイ男だから?


 ぼんやり黙り込んでいるわたしを覗き込むように
 「何を考えているの? もう一日 一緒にいること?」

 ごめんなさい。 別れた男のことを考えておりました。

 夜というのは 不思議な時間で 宵闇は 人を不安にさせるらしい。


 「こういう旅館って 捨てがたい良さがあるけど 不便だよね。 いつ人が入って来るかもわからないし お布団は 敷いてもらえるまでないし。 他の人たちって どうやっているんだろう・・・」

 何もしていない、 そのままじゃあないですか?

 「ねぇ・・・ あゆちゃん・・・ どーしょう・・・」

 あっ それ・・・ 要注意言葉。

 「こんなになっちゃって・・・ どーしょう・・・」

 お湯の中で 樹さんは 腰を押し付けてくる。 硬くなっているものが お尻にあたる。
 「不便だよね。 どーしょう・・・」

 樹さんを睨んでみせる。
 「そんな顔したくらいじゃあ おさまらないよ」

 蕩けるような キス。 これが曲者で 簡単に 捕えられてしまう。 抱き寄せられると 抗えない。 しかも 手は 乳房を掴んでいるし。

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