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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 「ほんとはね・・・ ほんとはね エッチするくらい好きなのかどうかわからないまま 流されてしてしまった、というのが正解」
 「・・・あゆ・・・」
 「だって 海と別れたばかりで」
 「いや ばかりじゃあないから。 もう5ヶ月たったのよ」
 「わたしとしては 別れたばかりで。 それなのに 他の男の人を好きになれるのが そんな自分が信じられないし。 でも、ね あんなに嬉しそうに旅行に誘われて わたしも嬉しくて 楽しみで。 でもそれが エッチしたいのかどうかとは つながらなくて」
 「あゆだもんね。 わかるよ」
 「樹さんも それは わかったみたい。 それなのに・・・ 流されて・・・」
 「樹さんも 流されて、だったの?」
 「ううん。 はっきり ”好きだから セックスする”って。 でもね わたしからの気持ちはいらない、ってことは 自分のこと好きじゃあなくてもいいから セックスする、ってことでしょう?」

 「あゆ。 それは エッチだったの? セックスだったの?」
 「・・・セックスだった・・・」

 「あゆの奢りで カフェオレ もう一杯頼むわ」
 「わたしも」

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