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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 「ほのぉ わたしは 恋って 好きな人に 好きになってもらったら成就、かと思っていたのよ。 全然そうじゃあない・・・」
 「普通はそうだよね。 だけど 俗にいう普通の恋愛なんて ほぼないと思うよ。 そんなお気楽な恋愛 みんなしてなくなぁい?」

 そうだった。 
 Jは 天使のような15歳のほのかちゃんより 26歳のおっさんを選んだんだった。 きつかっただろうなぁ・・・ 15歳には・・・

 「あゆの遠い目が 気に入らないんですけど」

 ありゃ・・・

 ほのかちゃんと話して 言葉にして並べてみると いくらか気持ちが軽くはなっていた。

 「まだ 始まって間もないのに いきなり旅行に行ったりして 気持ちの整理がつかないのはわかるけど そうゆーときは 逢ってお互いの気持ちなんか話し合ったりした方が早いよ」
 「どうやって 逢うの?」
 「どうやって? 逢いましょう、とか 逢いたいです、って言って 逢えば? 電話番号は知ってるでしょう?」
 「逢いましょうって 自分から言うの?」
 「誰から言うのよ? 樹さんから言ってくれるのを 待つわけ?」
 「・・・・・」

 「もしかして もしかしてなんだけど あゆ・・・ 自分から ”あいたい”とか 言ったことないの?」
 「・・・たぶん・・・」
 「ないのっ? 本当に ないの? うそでしょう?」
 「・・・うん・・・」
 「まじっすかっ!!! ありえないんですけど!!!」
 「そーなんだ・・・ あいたい、とか 言っていいんだ・・・」

 「あゆぅ・・・ あんたは 朱鷺より希少かもしれない・・・」

 「いいかな おねーさん。 恋愛していて 相手に ”あいたい” ”好きです” ”エッチしたい”って言うのは 三原則でしょうがっ!」
 「そーなんだ・・・」

 大きくため息をついた後 ほのかちゃんは ずっと優しい声になって
 「あゆは あのクズ男と一年付き合っていて ”あいたい”って 一度も言ったことはなかったのね?」
 「はい」
 「どーして?」
 「困らせるかも、と思って」
 「はぁぁぁ・・・ あゆらしいとゆーか・・・ クズ男のことは嫌いだけど ちょっとヤツに同情したかも」

 そういえば 海が一度 言ったことがある。
 「いつも 僕ばっかり。 あゆは 冷たい」

 わたし・・・ 冷たかったのかなぁ・・・
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