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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 樹さんの熱いものが 入ってくる。 充分潤っているはずなのに キシキシとした感じで 埋め尽くされる。 思わずため息がでる。

 「これから どうするか 知ってる?」
 多分・・・
 乳首をきゅっうと捻りながら 
 「征服する。 あゆちゃんが 離れられなくなるよう 身体に憶えさせる。 僕を」

 何の 宣戦布告なの?
 もう すっかりあなたに夢中なのに・・・

 首の下に腕を差し入れ わたしの身体を起こすと そのまま激しく突き動く。 目はわたしを捉えたまま 次第に金色を帯びてくる。

 階段を駆け昇ろうとすると 動きがとまった。 大きく息を吸い込んだ。
「まだ いっちゃあだめ。 さっきいったばかりなんだから 我慢して」

 我慢、するの?

 樹さんは 尖った乳首に 噛みついた。
 「んっ」 いたい・・・
 「ゆっくり ゆっくり 時間をかけて 味合わせて」
 反対の乳首にも噛みついた。 いたい・・・

 「一ヶ月も 待ったんだから」

 また 動きはじめた。 今度は 奥までは すすまない。
 据えられた金色を帯びた瞳の中に 詳細を観察するような執拗さがある。

 樹さんの首に 手をまわしながら
 「あなたに夢中なの・・・」

 言ってしまった。 三原則のひとつ、よね。

 樹さんは 目を大きく見開いた。

 あっ・・・ だめだった・・・?

 わたしの胸に顔を埋めて
 「このこ・・・って・・・」
 ぎゅぅっと抱きしめた。

 喜んでくれている? それとも いらない? 

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