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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 「海 お水」
 差し出したペットボトルをまじまじと見つめた後 わたしをみた。
 「あゆ・・・ ありがとう・・・ ごめんね」
 「明日は お休みですか?」

 こんな状態で 終電に間に合うはずがない。

 「そう・・・の はずだけど・・・ あゆは?」
 「お休みです。 海 ここ ケガをしてる」
 ペットボトルを持つ右手の手首辺りに 血がにじんでいる。 海は それを見つめた。
 「ああ・・・ これか・・・」

 濡れタオルをつくり 手首を拭いてみた。 血の量は大したことはないけど 傷口は深そうだった。 袖口が 血で汚れている。
 「これ 痛くないですか? 結構ひどい」
 消毒した後 あるだけのキズテープを張り合わせた。

 海にはカーペットに移動してもらい ラブチェアの中からお布団を取り出した。 シーツも新しいものをかけた。 お布団が整ったころには 海は眠っていた。

 「お布団の用意ができたので 寝てください」 「おきて」 「おきてください」
 しつこく揺さぶると どうにか起きてくれた。

 「ありがとう・・・ あーーー きもちいいぃぃぃ」

 すぐに眠ってしまった海の ネクタイをはずし シャツを脱がせた。 こんなに酔っている海をみるのは 初めてだった。 迷ったけど 結婚式後にしてもらったあらゆることを思い出し ズボンも脱がせた。 肌着姿の海は だらしなく 弱々しく 無防備だった。 そして 現実だった。

 血のついたシャツを洗い 干しておいた。 ブランドとサイズをチェックし 先日からのお礼はYシャツにすることにした。 Yシャツだったら無機質で感情がこもらない。 早速 ネットで注文した。

 すっかり目が冴えて 眠れそうにない。
 酔って 眠っている海は 時折 イビキをかいた。


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