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Kiss Again and Again
第1章 高校生活
 中学校の卒業式は 朝から 泣きっぱなしだった。
 家を出るとき おかあさんが
 「いってらっしゃい。 中学生最後の愛美ちゃん」
 と、言った瞬間から 涙が止まらなかった。

 教室に入って ブラックボードに書かれた”卒業 おめでとう”というのを見ても
 式の間中も 式が終わって教室にもどっても とにかく 泣いてばかりだった。

 別れ、ということを 素直に悲しんだ。

 わたし 幼かったんだな。

 桜 三月
 高校の卒業式。


 国公立の入試が残っていたので 中学のときとは 雰囲気が違う。
 でも 感慨深いものがある。 やっぱり 泣いてしまうし。
 友達 たくさんできた。 知識というものに 敬意をおぼえた。
 素敵な先生との出会いもあった。

 今、を見つめるのはつらかったから 未来ばかりを見ながら 高校生活の後半を過ごした。
 映画の翻訳家。 淡い夢にすがりついて 一生懸命勉強した。
 進路相談では 「英語だけなら T大にだっていける」 と担任の先生が言ってくれた。 その言葉にすがりついて もっと 勉強した。
 受けた大学は すべて合格通知をもらった。 選ばれる、のではなく 自分で選ぶ側になる資格を得た。


 でもそれだけだった。
 高校生活3年間で 手に入れたものは。

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