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ネットのプリンス
第4章 不感症の女
さすがに4度目だから
量的には1度目の射精に比べて
うんと減っていた。
おまけに粘度も低下し、
それこそカルピスの原液を
舌に垂れ落としたような光景だった。
ゆっくりと彼女はクチを閉じて、
ゴクリと喉を鳴らして飲み込んだ。
「えへ・・・飲んじゃった・・・」
ちょっぴりだけ塩味がしたと言って
彼女は恥じらった笑顔を見せた。
洋介に腕枕してもらいながら、
彼女は洋介のたくましい胸筋に手を添え
その中心に指を這わして洋介の乳首を弄った。
「私・・・・あなたの彼女になろうかな・・・・」
いたずらっぽくそう言うと
洋介の腋にくちづけた。
稚拙なSEXで満足する彼氏が、
あまりにも子供だと思い始めたのだろう。
「いや、それはできない・・・」
彼女はアクメを知った喜びで
有頂天になっているだけなのだ。
お互いの事を、体以外は何ひとつ知らぬ関係だ。
「交際っていうのは体だけの関係じゃないはずだよ」
洋介は彼女に冷たく言い放った。
彼女の目が涙で潤みはじめた。
SEXしたいのであれば、
またネットに書き込んでくれたら
いくらでも相手してあげるから・・・・
洋介はそう言って彼女を慰めた。
『俺が愛しているのは、唯ひとりの女・・・・』
洋介の脳裏に
別れた妻の笑顔がくっきりと浮かび上がった。