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DOLL(愛しきラブドール)
第4章 先輩と季実子さん

俺と彼女が今夜の甘い時間をスタートさせたころ、

先輩と季実子さんはと言うと…



「なに膨れっ面してんだよ」

先輩はハンドルを握りながら
助手席の季実子に目をやった。

走って帰ろうとする季実子を車で追いかけ、
追い付いて「歩いて帰れるわけねえだろ!」と
嫌がる季実子を助手席に連れ込んだのだ。


「別に拗ねてるわけでもないし、
怒ってる訳じゃないわ」

季実子は助手席の車窓から外を眺め、
先輩とは目を合わそうともしない。


「そういう態度が怒ってる証拠だろうが」

やれやれと言う意味合いで先輩はボソッと嘆いた。


「じゃあ言わせてもらいますけど、
あなたも西嶋くんも変態よ!
特に西嶋くんなんて、
あの人形を相手に…
アレをするんでしょ?不潔よ!」

おまんこ、セックス、
そのような言葉を使いたくないのだろう
季実子さんは「アレ」という言葉で表現した。
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