この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
DOLL(愛しきラブドール)
第4章 先輩と季実子さん
俺と彼女が今夜の甘い時間をスタートさせたころ、
先輩と季実子さんはと言うと…
「なに膨れっ面してんだよ」
先輩はハンドルを握りながら
助手席の季実子に目をやった。
走って帰ろうとする季実子を車で追いかけ、
追い付いて「歩いて帰れるわけねえだろ!」と
嫌がる季実子を助手席に連れ込んだのだ。
「別に拗ねてるわけでもないし、
怒ってる訳じゃないわ」
季実子は助手席の車窓から外を眺め、
先輩とは目を合わそうともしない。
「そういう態度が怒ってる証拠だろうが」
やれやれと言う意味合いで先輩はボソッと嘆いた。
「じゃあ言わせてもらいますけど、
あなたも西嶋くんも変態よ!
特に西嶋くんなんて、
あの人形を相手に…
アレをするんでしょ?不潔よ!」
おまんこ、セックス、
そのような言葉を使いたくないのだろう
季実子さんは「アレ」という言葉で表現した。