この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 109 あれから…②

「うん、確かに『セカンドバージン』
 ってヤツだけど…」

 だけど…

 だけど、何だ…

 まだ、何か…

 まだ、何か、あるのか?…
 
 するときよっぺは私の胸元に顔を埋めてきながら
「あのぉ…、聞いても引かない?」
 そう囁いてきた。

「引く?、何、引かないって?」
 思わず訊き返してしまう。

 何だ、何なんだ?…

「うーん…
 どうしよう…
 あぁ、ごめんね、何かぁ変な話しになってきちゃったわねぇ」
 そう不惑な表情を浮かべてくる。

「変な話し…って
 そんな大丈夫だよ、気にしないで何でも話してくれよ」
 ちょっと想像が付かない。


「うん…」
 彼女はそう頷き、私の胸元に顔を埋め、しばし考え、そして沈黙していた。

「セカンドバージン…なの…」
 すると、ようやく顔を上げ、そう呟いてくる。
 
 そして…
「うんとね、確かにセカンドバージンなんだけどさ…」
「うん」
「セカンド…」
「うん」
「本当にセカンドなの…」

「え?…」

 そう言ってきたのだが、意味がイマイチ判らない…

「あの…ね
 セカンド…
 2…
 2番、2番目、2人目…なの」
 きよっぺの大きな瞳は、そう呟きながら涙を浮かべてくる。

「え、2人目って?…」

 何だ…

「こっぺが…」

 何だ…

「確かに、本当に…
 こっぺが…、本当に…」

 な、ま、まさか…

「こ、こっぺが、本当に、本当の…」

 ザワザワがドキドキに変わった…

「セカンドバージン…
 こっぺが本当に、本当の2人目の男なの…」

「えっ、あっ…」
 言葉が出なかった。

 え、な、何、何を…

 2人目って…

 いや、あまりの衝撃の告白で、絶句してしまった。

 本当のセカンドバージン…

 わ、私が、本当に、2人目の男って…

 そういうことなのか?…

 まさか、それは2人しか男を知らない、と、いう事なのか?…

 そしてそれは昨夜…

「うぅ…」
 きよっぺの大きな瞳からは涙がこぼれ落ちてきた。

 そしてしがみ付いてくる彼女の肩を抱き締めながら、あの頃の…

 そう…

 あの23年前の…

 別れることになったあの高校2年の春先の頃の事を、思い出してきていた…

 そう…

 あの絶望の、高2の春先を…

 17歳の絶望の春を…




/2806ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ