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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり

246 『夢の国』に融ける(5)
「えっ、ち、ちょっと、ここは…」
わたしは…
まず、この『夢の国』のベイサイドにあるホテルにチェックインをし、部屋に案内されて…
こんな驚きと感嘆の声を、いや、悲鳴を上げた。
「ゆ、ゆかりさん、これって…
ス、スウィートルームなんじゃないんですかぁ?」
そう、どう見てもスウィートルームなのである…
「えっ、うん、セミスウィートルームだけどね…」
普通に言ってきた。
「あ、いや、セミだろうと…」
そう、高級には違いない…
「ほら、だってぇ、いきなりだったし、お盆休みの繁忙期だから、この部屋しか空いてなくてさぁ…」
わたしは昔、旅行業界にいたから、それは良くわかるのだが…
「あ、はい、それは、わかりますが、チョーお高いですよねぇ?」
「え、あ、うん、でも、思ったより高くないわよ」
と、微笑みながら言ってきた。
「あの、わたしも半分出します」
思わず言ってしまう。
「あら、大丈夫ですよ」
「いや、大丈夫じゃないですよ」
「ううん、平気、だってわたし高給取りだし、それに…」
美冴さんと一緒なら全然高く感じないし…
そう、感激な言葉を言ってくれた。
「え、あ、そ、そんな…」
確かに、ゆかりさんは部長になったし、新プロジェクトの責任者にもなったから、お給料も、間違いなく3ケタにはなった筈だが…
それに、わたしと一緒なら…
と、感激的な言葉を言ってくれたから、わたしはそれ以上は言えなくなってしまった。
「いいじゃない、二人の『夢の国』を楽しみましょうよ…」
そうも言ってくれる。
「それに、邪魔もいないしね…」
邪魔もいないし…
それは、お互いの…
大原浩一本部長と、武石健太という、愛おしい男の存在を指していた…
この『夢の国』に向かう途中のタクシーの中で、わたしは健太に…
『急遽、お友達と今夜、明日と泊まりで出掛けるから、16日まで我慢してね♡』と、ウソのメールを送っていた。
「美冴さん、何してるの?」
「あ、電話だと面倒くさいかなって、健太くんにメールしたんですよ」
「あっ、メールかぁ、それいいかもぉ」
「そうなんですよ、一応、ウソつくから、電話だとニュアンスや言葉尻を読まれちゃうの嫌だから…」
「そうよね、わたしもメールにしよう」
「えっ、ち、ちょっと、ここは…」
わたしは…
まず、この『夢の国』のベイサイドにあるホテルにチェックインをし、部屋に案内されて…
こんな驚きと感嘆の声を、いや、悲鳴を上げた。
「ゆ、ゆかりさん、これって…
ス、スウィートルームなんじゃないんですかぁ?」
そう、どう見てもスウィートルームなのである…
「えっ、うん、セミスウィートルームだけどね…」
普通に言ってきた。
「あ、いや、セミだろうと…」
そう、高級には違いない…
「ほら、だってぇ、いきなりだったし、お盆休みの繁忙期だから、この部屋しか空いてなくてさぁ…」
わたしは昔、旅行業界にいたから、それは良くわかるのだが…
「あ、はい、それは、わかりますが、チョーお高いですよねぇ?」
「え、あ、うん、でも、思ったより高くないわよ」
と、微笑みながら言ってきた。
「あの、わたしも半分出します」
思わず言ってしまう。
「あら、大丈夫ですよ」
「いや、大丈夫じゃないですよ」
「ううん、平気、だってわたし高給取りだし、それに…」
美冴さんと一緒なら全然高く感じないし…
そう、感激な言葉を言ってくれた。
「え、あ、そ、そんな…」
確かに、ゆかりさんは部長になったし、新プロジェクトの責任者にもなったから、お給料も、間違いなく3ケタにはなった筈だが…
それに、わたしと一緒なら…
と、感激的な言葉を言ってくれたから、わたしはそれ以上は言えなくなってしまった。
「いいじゃない、二人の『夢の国』を楽しみましょうよ…」
そうも言ってくれる。
「それに、邪魔もいないしね…」
邪魔もいないし…
それは、お互いの…
大原浩一本部長と、武石健太という、愛おしい男の存在を指していた…
この『夢の国』に向かう途中のタクシーの中で、わたしは健太に…
『急遽、お友達と今夜、明日と泊まりで出掛けるから、16日まで我慢してね♡』と、ウソのメールを送っていた。
「美冴さん、何してるの?」
「あ、電話だと面倒くさいかなって、健太くんにメールしたんですよ」
「あっ、メールかぁ、それいいかもぉ」
「そうなんですよ、一応、ウソつくから、電話だとニュアンスや言葉尻を読まれちゃうの嫌だから…」
「そうよね、わたしもメールにしよう」

