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シャイニーストッキング
第17章 もつれるストッキング1     松下律子
 21 秘書としての律子

 さすがは常務室である…
 約18畳ほどの会議室並の広さがあり、25階の自社ビルの24階の東南角に鎮座をし…
 有楽町から汐留エリアが望める窓をバックに黒檀の最高級品のデスクが置かれ、壁際には調度の良い家具棚があり、真ん中には高級ソファセットが置かれている。

 そして、松下律子が座る秘書席は、出入口ドアの脇に東南アジア系の木彫りの衝立と共に設置され…
 その奥にはちょっとした給湯室設備がもう一つの衝立により隠されており、それを都合により動かす事により目隠しにもなり、また、色々な陰、壁的な目的も果たす意味にもなりそうであった。

 だけど今はその衝立は脇に置いてあり、お互いに正面を向き合って座っていた…

 だが…
 突然の律子の専属秘書としての就任の意味と裏側の意味もある程度読めた今、心は落ち着き、いや、開き直りかもしれないが…
 冷静な判断、考えが出来る様になってきていた。

 そしてそのカラクリの説明を聞いてすぐに…
 常務就任の挨拶の来客がひっきりなし押し寄せて来たのである。

 まずはパワーバランスでは下に位置する林田社長が…
 次いで高田専務が…
 更に各部署の部長、課長が…
 順番に、まるで部屋の外で並んで待機でもしているかの様な流れで訪ねて来たのだ。

 そしてそれらの来客を専属秘書である松下律子が実に手際良く、かつ、丁寧に、また、テキパキと…
 まるでベテラン秘書の如くに捌いていたのである。
 そんな彼女の知られざる優秀な能力に、私は思わず感心してしまう。

 本当に秘書としての律子は優秀なんだ…

 やはり、ただの山崎専務の悪戯では
無いようであると…

 そして、今回の前、真中常務による諸悪の根源となった、いや、させられてしまった『資産運用部』の新部長が挨拶に来て、帰った時であった。

 ある思いが閃いたのである…

 そして私は携帯電話を手にし…

 佐々木ゆかり部長、いや、新規プロジェクト準備室室長へ電話した。

「………留守番電話に接続します……」
 だが忙しいのか電話に出ない。

 そしてそれを見ていた秘書としての律子が…

「外線で掛けましょうか?」
 と、訊いてきたのだ。

 ああ、この場面でも、彼女には…
 いや、秘書としての律子にはお見通しなのかもしれないな…
 と、私は咄嗟にそう思った。

 


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