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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一
 175 懐の大きさ…

『この男を信じて愛していく…』
 そして大原浩一というこの男は…
 この秘めた思いを信ずるに値する様な大きな器の男といえたのだ。

 なぜならば『モーニングブッフェ』で朝食を済ませ、午前9時少し前…
「部屋に戻ってチェックアウトの準備してきますね…」
 わたしはあくまで同行の秘書であるからオーソドックスなビジネスシングルの部屋を取ってあった…
 だから本来このスウィートルームに値する『デラックスルーム』に泊まってはいけないのだ。
 
 そしてその事実に…
「もちろん同行の秘書という立場での出張なんだし、それにこの出張は、いや、これからの出張も『社内改革』という大義名分の元での出張になる訳だしさ…」
「あ、はい…」
「だから部屋を二部屋取るのは勿論当たり前なんだけど…
 私の部屋をあんな贅沢な部屋じゃなくて普通のシングルでいいんだけどなぁ、いや、これからはそうしようよ…」
 エレベーターの中で言ってきた。

「でも、常務なんですし…」
「うんそれは分かるよ、分かるし、ほらハイヤーを使えっていう話しと同じにさ、一応、役員のその贅沢さは社会経済の循環という意味ではある程度重要ではあるのは分かるけどなんかさぁ…
 間中前常務の悪癖、悪習を戒める意味もある出張でのこうした贅沢になんかさぁ、矛盾をさぁ…」
 確かに言ってる意味は分かるのだがそれに、その懐の大きな考えにも賛同できるのだが、彼は国内3位の生命保険会社の常務取締役という役員なのだ。

「でも…さすがにシングルという訳にはいかないですし、世間的な立場もありますしぃ…」
「ま、そうか…
 じゃ、うんそうだな、せめて普通のツインルームで良いんじゃないのかなぁ?」
 そう言ってきた。

「それにほら、夜は一緒に寝る訳だからせめて普通のツインでさぁ…」
 今度は微笑みながら言ってくる。

「あ、は、はい」
 その彼のジョーク的に微笑ましい言葉に少し心を和ませ…
「一応、今度秘書課長に話しをしてみますね…」
 そう話しを収めたタイミングでエレベーターがロビーに到着した。

 そしてわたしはそんな彼の懐の大きな思いを感じ、改めて彼への想いを喜んだのだ…
 やはり、彼を選んで間違いはないと。

 そしてこの後もう一つ…
 彼の懐の大きさ、人としての、いや、男としての器の大きさに触れる出来事が起きた。


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