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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4       律子とゆかり
 184 レストランでの会話(3)

「あらぁ、やっぱりぃ、松下さんも、アレなのかなぁ?」
 すると田中課長は続けて、楽しそうな満面の笑みを浮かべでそう訊いてくる。

「え、あ、や、やっぱりアレって?」
 わたしは一瞬にして、まるで彼女に心の中を、いや違う、さっきまでの色々な揺らぎとカラダの疼きの余韻までをも覗き込まれたかの様な感覚を感じてしまい、おもいっきり動揺した声音で反応してしまう。

「えぇ、やっぱりぃそうなんだぁ…
 うーんそうよねぇ、そう、素敵よねぇ」
 すると彼女はもう、そんな決めつけたかの様な表情と目を向けながら…
「なんかさぁ、こう落ち着いた雰囲気の中にもさぁ、あの優しそうな目がさぁ…」
 と、まるで彼、大原常務の顔を思い浮かべている様に宙を見つめながらそう呟いてくる。

「え、あ、い、いや…」
 わたしは慌てて否定しようとするのだが…
 さっきまでの余韻と、現実的にもわたし自身が彼に惚れぬいているせいもあり、咄嗟には誤魔化しの否定的なコトバが出て来ない。

「もうさぁ、私なんかさぁ、執行役員として面談した時はもうガッチリ心撃ち抜かれちゃってさぁ…」
 もう彼女はワインのホロ酔いのせいもあるのだろうが、うっとりとした目の色を浮かべ、次から次へと彼に対する想いを語ってくる。

「最初はさぁ、固くて怖いかなぁって感じだったんだけどさぁ…
 一瞬見せるあの優しい目とあの笑顔にさぁ、もうキュンキュンしちゃってぇ…」
 そんな彼女の惚気的な言葉の中の、その笑顔ってコトバにわたしはつい、反応し、頷いてしまう…
 なぜなら、わたしも彼の笑顔に、あの目尻の笑いじわに惚気てしまっていたから。

 そう、わたしはあの笑顔と笑いじわと、そして、彼特有の甘い香りの体臭に惚れたのだから…

「だからさぁ、なにがなんでも私が大原常務の専属秘書になるって狙ってたのにさぁ…」
 と、彼女は今度は、また、再び、いたずらっ子みたいな目となり、わたしをみてきた。

 そんな田中課長の魅力的な表情の変化にわたしはつい、ドキン…と、してしまう。

 そして…
 この田中恵子秘書課課長という存在感と人柄を改めて再認識をする。

 もっとお高い、気取った感じなんかと思っていたのに、こんなに魅力溢れる人柄なんだ…と。



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