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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5 美冴
1 8月21日木曜日午後6時15分
時系列は、前章…
『第20章もつれるストッキング4 律子とゆかり』
最終項〔198帰りのタクシー(10)〕の続きの流れとなります。
午後6時…
タクシーは間もなく西新宿にあるコールセンター部に到着しようと静かに走っていた。
車窓に流れる夕暮れの陽射しが朱く傾く、西新宿の高層ビル群を横目で眺めながら、わたしは…
『あぁ疲れた、なんか疲れたなぁ…
それに大原常務のあの優柔不断さにも…』
心の中でそう呟いたつもりであったのだが…
「ふうぅ…疲れたわぁ…本当にオトコってさぁ…」
思わず心の声が漏れてしまった。
それは女同士という気心の知れた安心感の想いと、さっきまで越前屋さんの乙女心をからかって笑っていたその余韻に、心が緩み、そして油断してしまったみたい。
『本当に男ってさぁ、オトコってヤツは…』
さっきまでの大原常務と松下律子秘書という二人の姿と、自分の不貞を隠せずに動揺を顕に見せていた彼、大原常務、いや、わたし自身にも大切で、大きな存在感の大原浩一という男、オトコへの不惑な想いから思わず呟いてしまったといえる。
「えっ」
すると、越前屋さんはその言葉に敏感に反応し振り返り…
「うん…ホント……ね…」
そしてゆかりさんは、心から同調した様子で頷いた。
「あ、ご、ごめん…ほら、ついさぁ…」
と、わたしは慌ててしまう。
「うんわかります、わたし美冴さんのそんな言葉わかりますぅ…」
すると、あの越前屋さんがすかさずそう返してきたのだ。
「えっ?」
わたしはその予想外の言葉に思わず驚き…
「えっ、越前屋さんに、わかるのぉ?」
そしてゆかりさんも返してきた。
「はい、もちろんですぅ…本当にぃ、オトコってぇ…」
そして後ろを向き…
「本当にぃ、あ、あの人ってぇ...
み、魅力的ですよねぇ…」
越前屋さんは恥ずかしそうに顔を赤らめて、そう言ってきたのである。
「あ、え、えっ?」
「えっ?、あ、いや…」
そんな彼女の的外れな応えに、わたし達は…
「…………」
思わず、絶句をし…
「あぁ、いや、そ、それはっ、っくぅ…」
「え、あ、ぷっ…」
思わず堪え切れずに吹き出してしまう。
「えっ?」
そしてこのわたし達の爆笑に、越前屋さんはキョトンとした表情をしていた…
時系列は、前章…
『第20章もつれるストッキング4 律子とゆかり』
最終項〔198帰りのタクシー(10)〕の続きの流れとなります。
午後6時…
タクシーは間もなく西新宿にあるコールセンター部に到着しようと静かに走っていた。
車窓に流れる夕暮れの陽射しが朱く傾く、西新宿の高層ビル群を横目で眺めながら、わたしは…
『あぁ疲れた、なんか疲れたなぁ…
それに大原常務のあの優柔不断さにも…』
心の中でそう呟いたつもりであったのだが…
「ふうぅ…疲れたわぁ…本当にオトコってさぁ…」
思わず心の声が漏れてしまった。
それは女同士という気心の知れた安心感の想いと、さっきまで越前屋さんの乙女心をからかって笑っていたその余韻に、心が緩み、そして油断してしまったみたい。
『本当に男ってさぁ、オトコってヤツは…』
さっきまでの大原常務と松下律子秘書という二人の姿と、自分の不貞を隠せずに動揺を顕に見せていた彼、大原常務、いや、わたし自身にも大切で、大きな存在感の大原浩一という男、オトコへの不惑な想いから思わず呟いてしまったといえる。
「えっ」
すると、越前屋さんはその言葉に敏感に反応し振り返り…
「うん…ホント……ね…」
そしてゆかりさんは、心から同調した様子で頷いた。
「あ、ご、ごめん…ほら、ついさぁ…」
と、わたしは慌ててしまう。
「うんわかります、わたし美冴さんのそんな言葉わかりますぅ…」
すると、あの越前屋さんがすかさずそう返してきたのだ。
「えっ?」
わたしはその予想外の言葉に思わず驚き…
「えっ、越前屋さんに、わかるのぉ?」
そしてゆかりさんも返してきた。
「はい、もちろんですぅ…本当にぃ、オトコってぇ…」
そして後ろを向き…
「本当にぃ、あ、あの人ってぇ...
み、魅力的ですよねぇ…」
越前屋さんは恥ずかしそうに顔を赤らめて、そう言ってきたのである。
「あ、え、えっ?」
「えっ?、あ、いや…」
そんな彼女の的外れな応えに、わたし達は…
「…………」
思わず、絶句をし…
「あぁ、いや、そ、それはっ、っくぅ…」
「え、あ、ぷっ…」
思わず堪え切れずに吹き出してしまう。
「えっ?」
そしてこのわたし達の爆笑に、越前屋さんはキョトンとした表情をしていた…

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