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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5   美冴
 62 尖るということ…

 美冴、ゆかり、律子という美しい魅惑のストッキング達と共に私自身がこの先の荒海を乗り越えていく為にも…
 この美冴というストッキングの女神の快感の魅惑さに負けたり、溺れ、窒息するわけにはいかないのだ。

 まずそれが、尖るということだから…
 なぜなら…
 とうとう今日、美冴、ゆかり、律子というこの三人が直接、対峙してしまったという事実。

 そしてこの三人に於ける、私に対しての公私のパワーバランスを顧みると…
 ゆかりと律子という二人が等しくぶつかり合い、その中間位置に美冴が存在する、いや、決して現時点ではゆかりと律子とは絡まない、まだ、秘密の関係であるのだ。

 しかし、この先の『新プロジェクト』という公の部分での美冴のポジションと…
 公私の私というプライベートでの彼女のポジションは、重要なキーポイントを握る人物という存在なのである。

 それは…
『新プロジェクト』に於ける重要なコールセンター主任。
 プライベートではゆかりの唯一の友人としての存在感。
 つまり、公私に於いてゆかりと律子と常に関わり、絡むという存在であり、存在感であるということ。

 逆にいえば一番重要なキーポイント的な存在に違いないといえる…
 そしてそれはこの先の大きなウネリを越えていく為にも最重要な緩衝材的といっても過言ではない存在感。
 
 それがあのバー『波道』での美冴による…
『…だったら、わたしが…ゆかりさんから盗っちゃえば…奪っちゃえば…よかった……』
 そして…
『あんなオンナにさぁ…渡すんだったらさぁ…』
 という呟きであり…
 つまりそれは美冴からの、ゆかりと律子から私を略奪するという欺瞞の欲求の宣戦布告であり…
 そして私を自らの快感により飲み込もうという欲望の攻めの呟きの真意。

 そんな美冴という存在感だからこそ…
 尖らなくてはならないのだ。
 美冴の快感に負けずに、私自身が美冴を快感という海に捉え、沈め、征服しなくてはならないのである。

 だからこそ負けられない…
 つまりはそれが尖るということなのだ。
 
 そして万が一、私がこの美冴の快感の海に飲み込まれ、溺れてしまったならば…
 三人のパワーバランスは一気に崩れ、私の野望どころが、ゆかりの出世も、律子の血脈という存在価値までもが崩壊してしまうから。

 

 
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