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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5      和哉と健太
 13 携帯電話の着信

「すごい事になっちゃうのかも…」

 美冴さんもそれらを想像しているようで、感嘆の想いをしながらそう呟いた。
 



 ブー、ブー、ブー…

 すると、突然、俺の携帯電話が着信した。

 あ、ヤバい…

 例の彼女からの電話であったのだ。

 どうしよう…
 俺は焦ってしまう。

 すると、美冴さんがジーっと俺の顔を見つめてきたのである。

「出ないの…」
 そう言ってくる。

「あ、う、うん…」
 そして美冴さんはスッと立ち上がり、トイレに向かったのだ。

 これは、電話に出ろ、という無言の圧力であろう…

「もしもし…」

「あっ、健ちゃん、わたし」
 例の彼女、美和が明るく出る。

「あ、うん…」
 気まずい声を出す。

「あっ、ごめん、まずかったかなぁ…」

「あっ、うん、今、上司と…」
 俺は咄嗟に嘘をついた。

「ごめん、じゃ、後で掛けてくれるかな」
「あ、うん、わかった…」
「じゃ、ね…」
 美和はそう言って電話を切ったのだ。
 彼女はそこら辺には理解があって、いつもさり気なく気を遣ってくれるのだ。
 そんな感じが気に入って、俺は彼女と遊んでいたのである。

 だが、そんな彼女が、今回、自分から京都旅行を言ってきたのであった…
 それは、俺には彼女なりの次へのステップの為の誘いなんだとは感じられていたのである。

 やはり、旅行に行かないで別れるべきなんじゃないのか…
 俺の中でそんな罪悪感がひしひしと生まれつつあったのだ。

「あら、電話終わったの…」
 トイレから戻ってきた美冴さんがそう言ってきた。
 その声、その顔からは、この電話の件での不信感は感じられなかった。

「別にいいのに…」

 別にいいのに…
 とは、どういう意味なのだろうか。

「すいませーん」
 美冴さんは店員を呼ぶ。

「オレンジジュースください」
 ニコリとしながら俺を見る。

「寝不足気味だから、お酒は終わり…」
 微笑みながらそう言った。

 怒ったりはしていないのか…
 美冴さんを見る限り、そんな感じはしてはこない。

「えー、なに、見てくるのよぉ…」
 俺の視線を感じたらしく、恥ずかしそうに呟いてきた。

「えっ、あ、いや…」
 そこで俺は思い切って訊いてみたのである。

 電話で気分悪くないのか…
 怒ってはいないのか………と。




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