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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5 和哉と健太

84 漂うコーヒーの香り
やはり、解決しないと…
僕自身が解決し、消化しないとダメなのだ…
この真実の為にも…
それに何より、自分自身の為にも…
真実を抱き締めながらそう想っていた。
そして僕達は抱き合いながら眠りに落ちていく…
「……は、あぁ…」
漂うコーヒーの香りで目が覚めた。
「あ、和哉ぁ、起きたのぉ、おはよう」
真実がそう声を掛けてくる。
「あ、うん、おはよう…」
時計を確認すると午前9時過ぎであった。
そして部屋中に真実が煎れたコーヒーの香りが漂っていた…
「とりあえず、ホットコーヒーを煎れたけどぉ…」
そう彼女が訊いてくる。
「あ、うん、いいよ…」
僕は真夏でもホットコーヒーをよく飲む。
それは、この部屋中に漂ようコーヒーの香りが大好きだから…
特に、今から勉強をする、試験勉強をする…
こんな時間の直前にコーヒーを煎れ、この香りを部屋中に漂わせる事で心が落ち着き、勉強に集中できるのだ。
だから僕は一年を通してホットコーヒー派なのである…
味、銘柄等に特別なこだわりがある訳ではないのだが、ただコーヒー豆をミルで挽く、この香りが大好きなのだ。
だから、必然的に3個の手動式のミルが大、中、小と揃ってしまっていた…
「あ、食パンあったからトーストも食べる?」
続けて真実が訊いてくる。
「あ、うん…」
実は真実は、見た目は派手であるが、意外に家庭的なのだ。
なんでも母親が再婚する16歳までは母子家庭で育ち、日常生活のほとんどを幼少時期から自分一人でやってきたのだという…
そして16歳の時に母親が再婚し、その義父は某大手建設塗装関係の社長であるそうで、母親の再婚からは180度といっていいほどに生活レベルが格段に上がったのだと訊いている。
だから今働いている弁護士事務所も、その義父の紹介なのだそうだ。
『でもぉ、ママはママだからぁ…』
と、ある時真実はそう云っていた。
『それにぃ、自分の好きなように生きなさいってぇ、言ってくれてるからぁ…』
とも云う。
そんな背景があるから、この真実は見た目の派手さとは別に、しっかりとしているのである。
そして僕には真実のそんな面が自分とは真逆で、だからこそ彼女に惹かれてしまっているのだ…
とも、思っていた。
やはり、解決しないと…
僕自身が解決し、消化しないとダメなのだ…
この真実の為にも…
それに何より、自分自身の為にも…
真実を抱き締めながらそう想っていた。
そして僕達は抱き合いながら眠りに落ちていく…
「……は、あぁ…」
漂うコーヒーの香りで目が覚めた。
「あ、和哉ぁ、起きたのぉ、おはよう」
真実がそう声を掛けてくる。
「あ、うん、おはよう…」
時計を確認すると午前9時過ぎであった。
そして部屋中に真実が煎れたコーヒーの香りが漂っていた…
「とりあえず、ホットコーヒーを煎れたけどぉ…」
そう彼女が訊いてくる。
「あ、うん、いいよ…」
僕は真夏でもホットコーヒーをよく飲む。
それは、この部屋中に漂ようコーヒーの香りが大好きだから…
特に、今から勉強をする、試験勉強をする…
こんな時間の直前にコーヒーを煎れ、この香りを部屋中に漂わせる事で心が落ち着き、勉強に集中できるのだ。
だから僕は一年を通してホットコーヒー派なのである…
味、銘柄等に特別なこだわりがある訳ではないのだが、ただコーヒー豆をミルで挽く、この香りが大好きなのだ。
だから、必然的に3個の手動式のミルが大、中、小と揃ってしまっていた…
「あ、食パンあったからトーストも食べる?」
続けて真実が訊いてくる。
「あ、うん…」
実は真実は、見た目は派手であるが、意外に家庭的なのだ。
なんでも母親が再婚する16歳までは母子家庭で育ち、日常生活のほとんどを幼少時期から自分一人でやってきたのだという…
そして16歳の時に母親が再婚し、その義父は某大手建設塗装関係の社長であるそうで、母親の再婚からは180度といっていいほどに生活レベルが格段に上がったのだと訊いている。
だから今働いている弁護士事務所も、その義父の紹介なのだそうだ。
『でもぉ、ママはママだからぁ…』
と、ある時真実はそう云っていた。
『それにぃ、自分の好きなように生きなさいってぇ、言ってくれてるからぁ…』
とも云う。
そんな背景があるから、この真実は見た目の派手さとは別に、しっかりとしているのである。
そして僕には真実のそんな面が自分とは真逆で、だからこそ彼女に惹かれてしまっているのだ…
とも、思っていた。

