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第1章 部室でセックス

　僕らは部室で服を着た。

　初めてのセックスだったせいか、僕はすごく汗をかいていた。

「時々圭介君のことを見ていたんだけど、気づいた？」と沙織は言った。

「いや、気づかなかった」

「なんだかいつも遠くを見ていた気がするわ」

「そうだね。僕はいつも外の風景を見ていた」

「私はいつまでも今日のことを覚えていると思う」

　沙織はそう言ってパンツを履き、ブラジャーを着けた。

「僕もたぶんずっと覚えているよ。いつか大人になっても一緒にいたらいいよね」

「そうね」

　沙織はそう言ってはにかんだ。