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空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第6章 第二話 【めざめ】 再会 
「何から何までお気遣い、ありがとう、弥生さま」
 幸もまた心から礼を言った。今日という日、ここで弥生に逢えて良かったと思った。別れ際、幸は自分にここで逢ったことは内分にして欲しいと頼んだ。両親や進一郎に知られて、連れ戻される恐れもあったからだ。弥生は深く頷き、幾度も幸の方を振り返りながら名残惜しげに去っていった。
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