この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第4章 第一話【空の記憶】~真実~
ひとたび口をつぐみ、言い淀む仕草を見せ、亮平は幸から視線を逸らせ水面を見つめた。
「俺は、お前がたとえどこの誰でも良いから、ずっとこのまま一緒に暮らしたい、お前の側にいたいと願うようになっていた。お前と出逢って、俺の中で澪は本当に死んだ」
彼は力なく首を振る。
「俺は澪の死を現実だと受け容れることが怖くて、亡くなった妻の幻を追い続けていた。だから、最初はお前に妻の面影を重ねて見ようとしていた。でも、いつからか、本当にお前のことを好きになってしまった」
「俺は、お前がたとえどこの誰でも良いから、ずっとこのまま一緒に暮らしたい、お前の側にいたいと願うようになっていた。お前と出逢って、俺の中で澪は本当に死んだ」
彼は力なく首を振る。
「俺は澪の死を現実だと受け容れることが怖くて、亡くなった妻の幻を追い続けていた。だから、最初はお前に妻の面影を重ねて見ようとしていた。でも、いつからか、本当にお前のことを好きになってしまった」