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欲しいのは愛だけ
第5章 まさかの妊娠?
「乾杯!」と藤堂先生が晴れやかに笑う。
「この後は…離婚は弁護士に任せるわ。
会社もね、次の取締役会で社長と副社長の退任の動議を出すわ。
専務は冷遇されてるから、こっちにつくし、
経理のコもうんざりしてたみたいで、
証拠集めに協力してくれてるからこっちの味方。
でも、なんだってあんな処に動画や画像、保存してたのかしら?
あれ、社員全員が観れるわよね?
経理からは私的に会社のお金を使っていたという部分を纏めて貰ったから、
社長と副社長には辞めて貰って、
新しい体制でって考えてるの。
メイちゃんも、役員とかにって…」
「えっ?
私なんて…。
私、藤堂先生の秘書が良いです」
「まあ!
欲がないのね?
そこがメイちゃんの可愛いところだけど。
でも、悪いようにはしないから!」と藤堂先生は笑う。
途中でスマホが鞄の中で震えていたけど、
お食事中は失礼なので、
聴こえない振りをしていた。
本当は、すぐに電話を確認したかったけど、
なんとか耐えた。
この日は、なんとなく身体がだるくて、
最初のシャンパンで少し気分が悪くなってしまった。
顔色も悪かったみたいで、
藤堂先生が眉を顰めて、心配そうに私の顔を覗き込んで、
額に手を当てたりした。
「熱はないみたいだけど…
具合悪そうよ?
風邪かしらね?
今日は帰った方が良いわね?
送らなくて大丈夫かしら?」
「はい。タクシーで帰りますので…」
「明日はお休みして?
会社には言っておくから。
気をつけてね?」
「折角、お誘いいただきましたのに申し訳ありません。
香織さんはもう少し、召し上がってらしてくださいね?」と言ってお店を後にした。
大通りに出てタクシーに乗り込んで家に向かった。
とてもスマホを見ることも出来ず、
なんとか帰宅したけど、吐いてしまった。
うがいをして、
歯も磨いて、
水を飲むと、また、吐いてしまう。
なんだか、下腹部もまた痛い。
先週、来るはずの生理はまだ来ないけど、
生理痛なのかな?
と思いながら少しだけ水を飲んでからベッドに潜り込んで、
服も着替えずそのまま丸まって眠った。
「この後は…離婚は弁護士に任せるわ。
会社もね、次の取締役会で社長と副社長の退任の動議を出すわ。
専務は冷遇されてるから、こっちにつくし、
経理のコもうんざりしてたみたいで、
証拠集めに協力してくれてるからこっちの味方。
でも、なんだってあんな処に動画や画像、保存してたのかしら?
あれ、社員全員が観れるわよね?
経理からは私的に会社のお金を使っていたという部分を纏めて貰ったから、
社長と副社長には辞めて貰って、
新しい体制でって考えてるの。
メイちゃんも、役員とかにって…」
「えっ?
私なんて…。
私、藤堂先生の秘書が良いです」
「まあ!
欲がないのね?
そこがメイちゃんの可愛いところだけど。
でも、悪いようにはしないから!」と藤堂先生は笑う。
途中でスマホが鞄の中で震えていたけど、
お食事中は失礼なので、
聴こえない振りをしていた。
本当は、すぐに電話を確認したかったけど、
なんとか耐えた。
この日は、なんとなく身体がだるくて、
最初のシャンパンで少し気分が悪くなってしまった。
顔色も悪かったみたいで、
藤堂先生が眉を顰めて、心配そうに私の顔を覗き込んで、
額に手を当てたりした。
「熱はないみたいだけど…
具合悪そうよ?
風邪かしらね?
今日は帰った方が良いわね?
送らなくて大丈夫かしら?」
「はい。タクシーで帰りますので…」
「明日はお休みして?
会社には言っておくから。
気をつけてね?」
「折角、お誘いいただきましたのに申し訳ありません。
香織さんはもう少し、召し上がってらしてくださいね?」と言ってお店を後にした。
大通りに出てタクシーに乗り込んで家に向かった。
とてもスマホを見ることも出来ず、
なんとか帰宅したけど、吐いてしまった。
うがいをして、
歯も磨いて、
水を飲むと、また、吐いてしまう。
なんだか、下腹部もまた痛い。
先週、来るはずの生理はまだ来ないけど、
生理痛なのかな?
と思いながら少しだけ水を飲んでからベッドに潜り込んで、
服も着替えずそのまま丸まって眠った。