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オオカミオトコの花嫁
第1章 はじまり
 頬を朱に染めて視線を逸らすマリンを見て、ロゼッタはすべてを察する。と、同時に、一年先輩の色男と評判のグレンの顔を思い浮かべた。
 甘ったるいミルクティー色の垂れ目に、蜂蜜色の髪の青年。かなりのプレイボーイと評判で、マリンと相棒契約をする前は、まだ相棒が決まっていない少女はもちろん、相棒がいる少女にまで手を出していたとかいないとか。
 マリンと相棒になっても別の女性を口説いている現場を目撃したことがあり、一発殴ってやろうかと憤るロゼッタをよそに、マリンはさっぱりとした態度で「彼のは習性みたいなものなんです」と言い、気にした様子はなかった。
 そんな彼でも、発情期はマリンを選ぶ。
 その事実はロゼッタに重くのしかかったが、親友であるマリンガ悲しんでいないならよかったとも思った。

「ラブラブなのね」
「ラ……そ、そんなことはありませんよ……!」
「ふうん、僕たちラブラブじゃなかったんだ」

 突然割り込んできた声に振り向くと、カフェの入り口からグレンとルーヴがこちらに向かって歩いてきていた。
 目立つ騎士コースのふたりに、周囲にさきほどとはちがったざわめきが広がる。
「ロゼッタ、ここにいたのか」
「ウロウロと飼い主を探してるルーヴ君を見つけたから連れてきたんだ。さあ、マリン。僕たちもふたりきりになれる場所へ行こう?」
「……またですの……?」
「嬉しいくせに」

 優しげに微笑みつつ、グレンのマリンを立たせる手つきは少々乱暴だった。

「おとなしく教室で待っててって言ったよね……?あんまり聞き分けないことしてると、あそこのパートナーみたいにここで君のココを貫いちゃうかもよ……?」
「……アッ……や、やだ……!」

 制服のスカートの上から下腹部をまさぐられ、マリンは真っ赤になってグレンを突き飛ばした。
 カフェの奥では、比較的素行の悪い男子生徒が、相棒の蛇女の下半身を露出させ、壁に手をつかせて背後から揺さぶっていた。
 中には相棒を性欲処理の道具のように扱う者もいるのは知っていたが、さすがにこんなに人がいるところで行為に及ぶなんて信じられず、ロゼッタとマリンは羞恥に震えた。

「ロゼ、行こう」

 視界を遮るようにロゼッタの正面に立ち、ルーヴが手を差し出してくる。
 優しい、大好きなルーヴ。
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