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女性教師の逢瀬
第4章 好み
体の冷えを感じて、目が覚める。横向きで寝ている私に、正樹くんは、後ろから抱き付く様にして、添い寝をしている。正樹くんが、まだ私の傍らに居る。その事が嬉しい。正樹くんの手が、私の躰の上を優しく滑っている。正樹くんも、目が覚めている様だ。
「正樹くん、童貞喪失した気分はどぅお。」
正樹くんに、背を向けたまま聞く。
「童貞喪失よりも、先生とできた事が、一番嬉しいです。」
私の背後で、正樹くんが答える。
「正樹くん、そんなに私としたかったの。」
「はい。ずっと、先生とする事ばかり考えてました。」
「正樹くん、もしかして、自分でする時は、私をおかずにしてた。」
「……。は…、はい。いつも先生の事を考えながらしてました。」
そうか、正樹くんも、私でしてたのか。
「いつから私をおかずにしてたの、正樹くん。」
「初めて、先生の授業を受けた日からです。」
私が、正樹くんでし始めるよりも、ずっと前だ。生徒を刺激しない様に、服装には十分注意していたのに、何が正樹くんを刺激したのだろう。
「私の何が、正樹くんの気を引いたの。」
「えっ、あっ……。お、大人の女性の躰は、ムチムチしていて、凄く…、その…、エッチで、色々触ってみたくて…。」
「正樹くんは、そうやって、イヤラシイ目で、私を見てたのね。」
「えっ、い、いや…。そ、それだけじゃなくて…。先生は優しそうで…、僕が、先生としたくて悩んでる事を相談したら、親身になって解決してくれそうで…、それで…、ず、ずっと先生の事ばかり考えいて…。」
「結局、正樹くんは、エッチな目で、私を見てたって事じゃない。」
と、からかい半分で、返す。
「えっ、あっ…、そ、その……。」
正樹くんは、言葉に詰まる。弁解は望んでいない。正樹くんになら、いやらしい目で見られても、悪い気はしない。いや、かえって嬉しい。
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