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ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第8章 【栄光の座】
「その自信たっぷりな男の鼻をへし折るのが楽しいんじゃないですか……こうした方が鍵山さんとのセックス燃えるんだもん」
「だぁー!こんな風に育てたつもりじゃねぇよ!」
「アハハハ…!残念、こんな風に育っちゃいました」
「クソっ……惚れたもんの負けか」
「私だって惚れてますよ?こんな私をここまで引き上げてきてくれた鍵山さんの凄腕に」
「こんなんじゃ終わらねぇよ、もっと上から見下ろす景色見せてやらねぇとな」
「楽しみにしてて良いですか?」
「その度に口説くから覚悟してろ」
「ハハハ、懲りないですね」
「こうなったらどっちが先に降参するか見ものだな」
まだまだ口説くってどれだけ執念深いの。
乱れた髪を耳に掛けてあげて見つめ合った。
「一生其処でジタバタしててください」
「飼い殺しってやつ?それとも奴隷か?」
「んふふ、両方」
そう言ったのに私の胸に顔を埋める。
「もうそれでも良い………お前の傍に居れるなら」
不覚にもキュンときてしまった。
普段あんな厳しくて仕事の鬼な人が、私に甘えて奴隷にまで成り下がるなんてまた子宮が疼くじゃない。
熱っぽい瞳で上目遣いされたら微動だに反応しない心なんてないと思う。
結局ズルいのって女だけじゃないんだよ。
吸い寄せられるように再び唇は重なる。
言葉にしなくても伝わってくる。
これは、好きで仕方ないキスだ。
溺れるような核を突いた絡み。
腰の辺りがゾクゾクする。
応えられないのに舌は嘘をつけなくて求めてしまうの。
流されちゃダメだから私から離れた。
「もうおしまい……描きたいから」
そう言ったら離れてくれる…?
都合良くタカラアキに戻る私を許してくれるかな。
額同士をくっつけてほとぼりを冷ます鍵山さんに詫びと感謝を。
「良いですよ、今日からあなたの奴隷ですから」
「………そういうプレイがお好きで?」
「飼い慣らしてくれるんだろ?仕事はきっちりするさ、プライベートと完全に分けてな」
「まぁ、そういう事ならお言葉に甘えて」