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ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第1章 【私、TL漫画家です】
「え、あっ…ちょっと!アキ先生!?」
動揺しまくる可愛いアシスタントくんに特別に見せてあげよう。
この部屋をまだちゃんと説明してなかったね。
扉を開けると自宅用ジム的な。
「えっ!?あれ?こんな部屋ありましたっけ!?」
「あぁ、教えたつもりだったけどうっかり忘れてたわ、たまに此処で汗流してるから蓮くんも鈍ってきたら好きに使ってくれていいよー」
「あ、はい、ありがとうございます」
へぇ〜と辺りを見渡す蓮くんを後ろから羽交い締めしてやる。
「ねぇ、もしかして運動中の声、勘違いしたの?そうね、ちょっと似てるもんね、ウケる」
慌てて離れて「からかわないでください」って首に手を当てて熱を逃がそうとしてる。
勝手に勘違いして外出たんだ?
その辺は弁えてるはずなんだけどな。
私としては素敵な勘違いね。
何処かで使えそう。
筆下ろしシーンとか。
「蓮くんの淹れてくれる美味しい珈琲飲みたいな」
「あ、すぐ淹れます」
「あぁ……うん、後でで良いよ」
「すぐ出来ますよ?」
「うん……でもほら、もう少し沈めてからの方が良いんじゃない?千景ちゃんも居るし」
「え……あっ…!」
自分の下半身見て背中向けちゃった。
変な勘違いして反応しちゃってるの気付けてないとかどれだけ可愛いのかしら。
ウブ過ぎる……いや、尊い。
「もしかして蓮くんって童貞?」
「ち、違いますから!」
そこは全力否定なんだ。
とりあえず収めてから来て…とジム部屋に置いてきた。
続いてはキッチンで何やら作ってくれてる千景ちゃんの元へ。
「おはようございます」と可愛い笑顔で迎えてくれる彼女にもバックハグ。
「何作ってんの?」
「えっと、リクエスト頂いていた生春巻きです」
「え、凄い、もうこんなに材料作ったの?」
「いえ、今日空き時間あったんで具材だけ先に作って持って来ました」
「ヤバ……嫁に欲しい」
「アハハ!嫌でーす」
「ねぇ、千景ちゃん明日戸籍謄本取りに行こうか」
何回やってもこのやり取りは楽しい。
千景ちゃんもわかってて乗ってくれるから可愛くて仕方ない。