この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第3章 【秘密の伏線】
解錠して作業場を一通り見てみたけどそれらしき物は見当たらない。
蓮くんにしかわからないところなのかな?
何処に置き忘れたんだろう?
手帳に全部スケジュール書いてたの?
今どき皆、スマホで管理してるだろうに。
「すみません、せっかくのお休みの日に」
「ん〜?良いよ〜」と手を振りながら見向きもせずにソファーに座って描き貯めしてる。
スマホに撮影した被写体を模写していく。
結構集中出来てたんだけど、フワッと後ろから包まれて手が止まった。
「わっ…!」
あまりにもマヌケな声を出してしまったからそれに驚いた蓮くんも「すみません」と離れてしまう。
目を逸らして居心地悪そうに突っ立ってるから折れて言うよ。
「蓮くん、あと2分だけ待って?」
「えっ?あ、2分?は、はい!」
元気な返事。
2分で描き終わらせて保存する。
液タブ用の手袋外して振り返るとまだ同じ場所に言いつけ守って立ってるから服から引き寄せて私から唇を奪った。
「コレで合ってる?蓮くんの本当に来た理由…」
「あ………」
「手帳忘れたなんて嘘でしょ?」
「うぅ………ごめんなさい、限界です」
「どうしようもなくなって来ちゃったの?」
「迷惑だってわかっていながらすみません……」
「こっち来て」
ようやく隣に来た蓮くんはリュックを前に抱えたままチョコンと腰を下ろした。
「邪魔だよ」とリュックは下に置かせたけど直視出来ないのかシャツからのぞく生脚にどこ見て良いかわかってない状態。
「携帯、電源切るね」って連絡手段を断ち切った。
何でって?
蓮くんとの時間、誰にも邪魔されたくないから。
テーブルに置いてたグラスを見て。
「お酒……飲まれてたんですか?」
「ん………飲む?あ、バイク?」
「はい」
「でもキスしちゃったからアルコール移っちゃったかもよ?」
「それくらいなら大丈夫だと思うんですが…」
グイっとグラスにあった量全部口に含んで蓮くんの口に流し込んだ。
動揺しまくるもゴックンしちゃったね。
もう運転出来ないよ。
少し噎せながら「何するんですか!」て言うもんだから。
口元から垂れてるウィスキーを舌で舐め取る。