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リーファ
第1章 あたしも着てみようかなあ

言いかけてリーフは口をつぐみ、慌てて首を振った。「えーと、リーファの友達のリーフっていうの。よろしくね」
「あ、はい、リーファさんのお知り合いですか。あ、ごめんなさい。もうこんな時間です。遅刻しちゃいますよね」
「大丈夫よ。学校休むから」
「あ、でもお兄さんが学校へ行っちゃいましたよ」
「大丈夫大丈夫」
リーフはキリトの部屋に駆け込むと、ベッドに潜り込んだ。
「わっ、お前、何やってるんだよ」
「お休みなさい」
「お休みなさいって、学校サボるのか? そんなこと許さんぞ」
「うるさいなぁ。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
翌朝、目を覚ますとシリカはベッドの上にいなかった。
「シリカ、どこ行ったんだろ」
「あ、お早うございます」
「あ、おはよ。シリカ、どこ行ってたの」
「えっとその、トイレに……」
「あーそっか。あ、そうだ。シリカにもお土産あるんだよ」
「あ、本当ですか」
「うん、はいこれ」
明日奈は紙袋を手渡した。中には小さな瓶が入っている。
「これは?」
「香水だよ。シリカがいつもつけてるシャンプーみたいなものだと思って」
「え、いいんですか?」
「もちろん。使ってみてね」
「はい、ありがとうございます」
その夜、シリカは香水を試した。「うわあ、いい匂いですね」
「でしょ? これならきっとテシアも喜ぶと思うよ」
「はい、がんばります」
翌日、リーファがようやく目覚めた。
「んん……あれ、あたしいつの間に寝たんだろ」
体を起こすと、隣でリーフが眠っていた。
「なっ、何よこの子!」
「ん……んんー……」
リーフは寝返りを打つと、リーファの膝に抱きついた。
「あー、お姉ちゃん起きたのぉ」
「あんた誰よ!」
「ええー、ひどいよお」
「じゃあなんでここで寝てんのよ!」
「ええと、お姉ちゃんを看病しようと思ったの」
「あんたには関係ないでしょ!」
「関係なくないもん。お姉ちゃんが心配だったから来たのにぃ」
リーフは泣き真似をした。
「わかったから、とにかく離れて」
「うん」リーフが立ち上がろうとしたとき、後ろでキリトが動いた。
「んん……朝から騒がしいぞ」
「あ、おはよキリト君」
「おはよキリト」
「なんだリーフも来てたのか」
「うん、お姉ちゃんの様子が気になったの」
「そうか、ありがとな。ところでリーファ、体調はどうだ」
「うーん、まだ少し頭が痛いかな」
「あ、はい、リーファさんのお知り合いですか。あ、ごめんなさい。もうこんな時間です。遅刻しちゃいますよね」
「大丈夫よ。学校休むから」
「あ、でもお兄さんが学校へ行っちゃいましたよ」
「大丈夫大丈夫」
リーフはキリトの部屋に駆け込むと、ベッドに潜り込んだ。
「わっ、お前、何やってるんだよ」
「お休みなさい」
「お休みなさいって、学校サボるのか? そんなこと許さんぞ」
「うるさいなぁ。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
翌朝、目を覚ますとシリカはベッドの上にいなかった。
「シリカ、どこ行ったんだろ」
「あ、お早うございます」
「あ、おはよ。シリカ、どこ行ってたの」
「えっとその、トイレに……」
「あーそっか。あ、そうだ。シリカにもお土産あるんだよ」
「あ、本当ですか」
「うん、はいこれ」
明日奈は紙袋を手渡した。中には小さな瓶が入っている。
「これは?」
「香水だよ。シリカがいつもつけてるシャンプーみたいなものだと思って」
「え、いいんですか?」
「もちろん。使ってみてね」
「はい、ありがとうございます」
その夜、シリカは香水を試した。「うわあ、いい匂いですね」
「でしょ? これならきっとテシアも喜ぶと思うよ」
「はい、がんばります」
翌日、リーファがようやく目覚めた。
「んん……あれ、あたしいつの間に寝たんだろ」
体を起こすと、隣でリーフが眠っていた。
「なっ、何よこの子!」
「ん……んんー……」
リーフは寝返りを打つと、リーファの膝に抱きついた。
「あー、お姉ちゃん起きたのぉ」
「あんた誰よ!」
「ええー、ひどいよお」
「じゃあなんでここで寝てんのよ!」
「ええと、お姉ちゃんを看病しようと思ったの」
「あんたには関係ないでしょ!」
「関係なくないもん。お姉ちゃんが心配だったから来たのにぃ」
リーフは泣き真似をした。
「わかったから、とにかく離れて」
「うん」リーフが立ち上がろうとしたとき、後ろでキリトが動いた。
「んん……朝から騒がしいぞ」
「あ、おはよキリト君」
「おはよキリト」
「なんだリーフも来てたのか」
「うん、お姉ちゃんの様子が気になったの」
「そうか、ありがとな。ところでリーファ、体調はどうだ」
「うーん、まだ少し頭が痛いかな」

