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VRの罠(汚された愛と勇気の戦士達)
第3章 潜入
愛は赤、ミホはブルー、ユカはグリーンと制服のミニスカートの色が並んでいる。

リボンもお揃いの色で結ばれ、清楚なイメージを演出していた。

誰もいない夜の学校は、何か薄気味悪かった。

暗い廊下を三人は歩いている。

「いよいよね、うっー・・・緊張するぅ・・・・。」

「ふふっ・・・愛ったら・・・。」

ユカが、からかうように言った。

「もう、ユカったら、いつも大人ぶっちゃってぇ・・・。」

反射的に声を出した愛だったが、不思議な気持ちになった。

(あれぇ・・・凄いなぁ、このゲーム。本当にユカそっくりな言い方するよ・・・。)

「シッ・・・誰かいる・・・。」

微かに声が聞こえた。

廊下の角から覗くと、突き当たりの部屋の窓から明かりが漏れている。

三人は目配せするとそっと近づいていった。

横長の大きな窓の下に一旦隠れると徐々に顔を上げていく。

愛の大きな瞳が一番に窓から現れた。

「キャッ・・・・・・。」

愛が声を出した。

「シッー・・・。」

愛の口を押さえたユカも、部屋の中の光景に思わず叫びそうになった。

見開いた六つの瞳が窓に並んでいる。

瞬きもせず食い入るように見つめている。
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