この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたが消えない
第8章 秘密の時間
また見つめ合って、軽くキス。

かと、思いきやすぐさま濃厚なキスになる。

腰に手を回されてグッと密着して。

首に手を回して、離れられなくする。

口唇が一瞬離れても、交わり合ったお互いの唾液が糸をはる。

濡れて光る、お互いの口唇。

それを確認しては、また更に舐めるように深く口付けていく。

キモチいい…。

キモチ良すぎて、溶けてしまいそう。

…死んでもいい。

そう思えるくらいの男が、結婚してしまった今更現れてしまうなんて、神様はなんて意地悪なのだろう。

「入れたい…いい?」

いちいち言葉で確認するから、それだけで感じる。

翔はスッと私の腕輪から抜けて、下へと落ちた。

もう、どうなってもいい。

何をされてもいい。

翔には何でも話せた。

過去の事も、今の事も、この先自分がどうして行きたいのかも。

印象の悪いだけのあなたに、私は信用しきっていた。

身体だけじゃない。

ほんの些細な悩みだって、あなたと私の結ぶ口実にしたくて、アパートの階段を降りて、101号室の扉を叩く。

私の部屋に来て欲しいだなんて催促はしない。

そんな事で、悩む時間すら勿体ないから。

「いらっしゃい、翼…」

私はその胸に飛び込む。

この人の、愛する人と新しい家族が戻ってくるまでに、私は彼の全てを自分のモノにする事に必死で、正直焦っていた。

好き…愛してる、翔…。

何も言ってくれないけれど、翔はギュッと私を包み込み、抱き締めてくれた。

言わせて認めさせたい、翔に。

黙って抱き締めて、キスを深く激しくして、さまよう指先で直接感じ合う。

キスする意味…指先が身体を辿る意味を私は知りたいの…翔の声で…。

キスの音、荒くなる息使い、時々その隙間から、翔の声が漏れる。

「…あぁ…もう…我慢できねぇ…」

身体の底から出る翔の言葉に、私は頬を染める。

本当は愛してると言ってもらいたい。

「…んんぅっ…翔…好きよ…」

入れたタイミングで、やっぱり私から言ってしまった。

言わせたいのに。

「翔…愛してる…私はあなたを愛してるの…」

何度も何度も、振り絞るように伝える。

なのに、あなたは何も言ってくれない。

/145ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ