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あなたが消えない
第11章 絶頂感にひれ伏す
今夜の翔は、私の意思は通してくれないみたい…。

首にキスして、抱き締め合いながら、お互いの身体を擦り付け合う。

グイグイと翔は膝を使って、私の股先を押してくる。

息が荒くなる。

グルッと一回転して、今度は私が翔の首にキスを落として、翔の股先を膝で押す。

そして、更に息が荒くなる。

部屋中には、エロビの喘ぐ声が大きく響いていて、私たちは更に興奮していた。

確かに、この雰囲気に飲まれてる。

私は我慢が出来なくて、翔のベルトを外そうとした。

「はい、ストップ」

「えっ?」

私の手に触れ、止めた。

「翔、欲しいよ」

恥を忍んで、涙目で伝えた。

「まずはこれ、せっかくだから使おうよ」

アイマスクを取って、私の目元に付ける。

「また目隠し?もぉ~っ!」

ここへ来ても変態プレイかい。

「それから…」

翔はカチャカチャとベルトを外している。

そして、グイッと私の両腕をベルトで結びつけた。

「縛ってるの?」

「そうだよ。だって、束縛する約束しただろ?」

「意味が違うってば」

おいおーい!

私は腕を縛られて、目隠しされて、その次はどうなるの?

「俺はそういう意味だったんだけど?」

そう囁きながら、私のジーンズを脱がして、私のヘソにキスしてパンツを脱がされた。

「普通にエッチしたい、翔の顔見たいよ、そうじゃなきゃ意味ないよ、外してよ…」

私は足をバタバタさせる。

「翼、あんまりダダこねると足も縛るぞ」

低い声で言われて、ビクリとした。

しばらくして、足をも縛られた。

さすがに私は深く溜め息を付いて、静かに横たわっていた。

翔の声が耳元で息を吹き掛けながら聞こえてきた。

「一回目は音だけでのエッチってどう?」

「はぁっ?」

「大丈夫、俺も脱いで翼の側にいてあげるから」

……。

部屋中にエロビの喘ぐ声が、さっきよりも大きく聞こえる感じがする。

私はその響く声に身体が静止した。

……。
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