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モーニングコーヒー
第6章 レベル6〜1ボスの攻略
翌日、一度帰宅して、
スーツに着替えてりんさんの家に戻った。
「おお。
駿さん、カッコいい!」と秀人に言われて、
ちょっと照れてしまう。
これ、『ソルト』の衣装だからな。
まあ、流石に真っ黒なサングラスとか、
フルフェイスのヘルメットで同行する訳にはいかないから、
普通に素顔で出掛けることにした。
りんさんが、
「えっと…。
駿さん、なんか、カッコ良く見えます」と言うので、
ちょっとニヤけてしまうのを秀人が見て、
ニヤリと笑った。
秀人の家は、
4階建ての自社ビルで、
1階が病院と調剤薬局、
2階から上が住まいになっているようだった。
一応、秀人が父親に電話連絡を入れてから訪問することにした。
入り口を開けたのは、
結構な年齢の女性で、
最初、秀人のお祖母さんなのかと思ったけど、
応接室に通されて出てきた秀人の父親も結構な歳に見えたから、
少し混乱してしまった。
「鈴さん、久し振りだね?
まあ、座りなさい」と席を勧めて、
俺を見ると、
「この方は?」と、
俺を軽く見下すように見て、
りんさんに訊いた。
「こちらは、塩田駿介さんです。
この方と再婚することになりました」とりんさんがきっぱりした声で告げた。
ちょうどその時、
さっきの女性がお茶を持って入って来て、
俺とりんさんのことを交互に見た。
「わざわざ、報告か。
ご丁寧にどうも。
話はそれだけだよね?」と、立ち上がろうとするので、
俺は『ソルト』の声で言った。
「いえ、話はそれだけではありません。
結婚を機に、
こちらに秀人を引き取りますので」
「はっ?
何を言っているのかな?
秀人はうちの大事な跡取り息子だよ?」と吐き捨てるように言った。
「本人が、母親であるりんさんと一緒に住みたいと言ってますので」と言うと、
「ああ。
親子喧嘩したからな。
進路のことで。
それは大したことではない。
な、そうだろ?」と秀人に言う。
秀人は、
「僕はこの家を出て、
ママと住みます。
進路も自分で決めたいので、
干渉しないでください」と言い切った。
「音大なんて、許さんぞ?
何の役にも立たないじゃないか。
音大行くなら、
学費も出さない」
「良いですよ。
親権をりんさんに渡してくだされば、
学費くらい、こちらが出しますから」と言うと、
顔を真っ赤にして震えていた。
スーツに着替えてりんさんの家に戻った。
「おお。
駿さん、カッコいい!」と秀人に言われて、
ちょっと照れてしまう。
これ、『ソルト』の衣装だからな。
まあ、流石に真っ黒なサングラスとか、
フルフェイスのヘルメットで同行する訳にはいかないから、
普通に素顔で出掛けることにした。
りんさんが、
「えっと…。
駿さん、なんか、カッコ良く見えます」と言うので、
ちょっとニヤけてしまうのを秀人が見て、
ニヤリと笑った。
秀人の家は、
4階建ての自社ビルで、
1階が病院と調剤薬局、
2階から上が住まいになっているようだった。
一応、秀人が父親に電話連絡を入れてから訪問することにした。
入り口を開けたのは、
結構な年齢の女性で、
最初、秀人のお祖母さんなのかと思ったけど、
応接室に通されて出てきた秀人の父親も結構な歳に見えたから、
少し混乱してしまった。
「鈴さん、久し振りだね?
まあ、座りなさい」と席を勧めて、
俺を見ると、
「この方は?」と、
俺を軽く見下すように見て、
りんさんに訊いた。
「こちらは、塩田駿介さんです。
この方と再婚することになりました」とりんさんがきっぱりした声で告げた。
ちょうどその時、
さっきの女性がお茶を持って入って来て、
俺とりんさんのことを交互に見た。
「わざわざ、報告か。
ご丁寧にどうも。
話はそれだけだよね?」と、立ち上がろうとするので、
俺は『ソルト』の声で言った。
「いえ、話はそれだけではありません。
結婚を機に、
こちらに秀人を引き取りますので」
「はっ?
何を言っているのかな?
秀人はうちの大事な跡取り息子だよ?」と吐き捨てるように言った。
「本人が、母親であるりんさんと一緒に住みたいと言ってますので」と言うと、
「ああ。
親子喧嘩したからな。
進路のことで。
それは大したことではない。
な、そうだろ?」と秀人に言う。
秀人は、
「僕はこの家を出て、
ママと住みます。
進路も自分で決めたいので、
干渉しないでください」と言い切った。
「音大なんて、許さんぞ?
何の役にも立たないじゃないか。
音大行くなら、
学費も出さない」
「良いですよ。
親権をりんさんに渡してくだされば、
学費くらい、こちらが出しますから」と言うと、
顔を真っ赤にして震えていた。