この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
近くて遠い
第35章 過去と現在
罪の意識に苛まれて、無理をしているんじゃないか…
そんなことを思いながら、お父さんを見つめた。
「あぁ。1年だけしか残っていないから、少し肩身の狭い思いをさせてしまうかもしれないが、真希だったらきっとすぐに友だちを作れるだろう?」
「…お父さんっ……」
学校に行ける。
それは本当に嬉しい事だった。
普通の17歳に戻ることが出来る。
やっと…やっと…
「ありがとうっ…」
漏らした感謝の言葉にお父さんが微笑んだ。
「お礼を言うような事じゃないよ。父さんのせいで中退させてしまったんだから…」
住み慣れたここを離れるのは少し寂しい気がした。
でも、新しい土地でまた人生をやり直せばいい。
「……ただ、隼人はすぐに転校させるけど、真希は編入試験があるからな。やっぱり少し勉強して春から、入った方がいいかもしれない。」
お父さんの言葉に私は首を大きく縦に振った。
色々あったけれど
私たち家族はまたやり直せる。
私は再びお母さんの写真をじっと見ながら、ゆっくりと微笑んだ。
そんなことを思いながら、お父さんを見つめた。
「あぁ。1年だけしか残っていないから、少し肩身の狭い思いをさせてしまうかもしれないが、真希だったらきっとすぐに友だちを作れるだろう?」
「…お父さんっ……」
学校に行ける。
それは本当に嬉しい事だった。
普通の17歳に戻ることが出来る。
やっと…やっと…
「ありがとうっ…」
漏らした感謝の言葉にお父さんが微笑んだ。
「お礼を言うような事じゃないよ。父さんのせいで中退させてしまったんだから…」
住み慣れたここを離れるのは少し寂しい気がした。
でも、新しい土地でまた人生をやり直せばいい。
「……ただ、隼人はすぐに転校させるけど、真希は編入試験があるからな。やっぱり少し勉強して春から、入った方がいいかもしれない。」
お父さんの言葉に私は首を大きく縦に振った。
色々あったけれど
私たち家族はまたやり直せる。
私は再びお母さんの写真をじっと見ながら、ゆっくりと微笑んだ。