この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて遠い
第5章 母と病
「はっ、母が…母が病気で…」


私はついに恐怖に耐え兼ねて口を滑らしプライベートなことを言ってしまった。


「……それで?」



ソファーの背もたれに寄りかかり、勝ち誇ったような顔をして有川様が問う。



「それで、治療費と入院費が必要で…でも、お金がなくて…」



あれ、

どうしよう…


人に話したら何だか苦しくなってきた。



やだ…

涙なんか有川様の前で絶対流したくない。



「それで…だから…」


うまく声が出ない…っ




「……だから、お前はここで働いているのか?」



涙を堪えて下を向いている有川様が美しい顔をのぞかせた。



コクンと首を振ると有川様は、そうか、とポツリ呟いたまま何も言わなくなった。



どちらとも黙り込んで、シーンと静まり返る。






「……酒を入れろ」


「っ…はい……」



そんな中、有川様が再び私に命令した。
/518ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ