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近くて遠い
第6章 No.1の逆襲
「桜子ー有川様がいらっしゃったぞー。すぐにVIPルームについてくれて。」


ドアの外から再び拓也さんの声が聞こえる。


「………っ」




会いたくない…



あの人に会わなければ


あの人が私を指名しなければ


私はこんな目に合わなかったのに…






「桜子?いるのか…」





それでも


私は



お金がないという


ただそれだけの理由で


彼の横に座り


お酒を入れ続けなればいけないのだ────




「きっ聞こえてます。すぐいきます。」




涙声を悟られないように返事をすると、拓也さんがドアから遠ざかる足音がした。




すべては


お母さんのため



隼人のため



そして



お金のため──



割りきらなくては……




私は涙を拭うと、壊れた傘を大事にまとめて自分のロッカーにいれ、有川様が待つVIPルームへと向かった。



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