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第8章 助けと契約

「キャバ嬢なんてやってたって、三千万稼ぐのにどれだけ時間がかかると思ってるんだい？」



「……はっ…」



ドレスの中に入り込んだ手が内股をゆっくりとさする。



分かってる…

例え夜の世界に身を落として、死にもの狂いで働いても、私が稼ぐお金は三千万を前にしては焼け石に水だということを…



それでも、今までやってきたアルバイトの稼ぎに比べたら…



腕を払いたいのにうまく力が入らない。


そんな私の様子を加山がいやらしい目で見てくる。



「桜子ちゃんなら、もっと稼げるよぉ。


この身体でさぁ」



「……っ！？」


耳元で囁かれた侮辱の言葉に私は声を失った。



「それか一生僕らのもとでかわいがってやってもいいけどねぇ？」


原田はそう言って私の腕を掴むとその顔を無理矢理私の顔に近付けた。



「いやだっ！やめてっ！」





びくともしない原田。


逃げられない……



そう分かった途端、私は激しく身体を震わせて目を瞑る。



カナメさんっ！



聞こえるはずもないのに、私は愛しい人の名前を胸の中で叫んだ。