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不良の彼は 甘くて強引
第24章 蜜なる時間
「…ハァッ……もっとだ…!」
もっと、乱れろ
その間は間違いなく…お前は俺の女になる。
俺とお前の異なる価値観も
相容れぬ生き方も……
共に狂うこの時間だけは
何の支障もきたさない。
誰の邪魔も入らない。
…今ならまだ赦される。
だから柚子
俺を満たす女よ
今だけは………!
俺の下で共に狂え…。
「…柚子…っ……」
甘い喘ぎと熱い吐息の交錯する部屋の中──
今宵だけは、二人は全てのしがらみを抜けて
互いを欲することを赦される。
冬だというのに
胸を焦がすようなこの激しくも甘やかな男女の逢瀬を…
いったい何に例えるべきか…。
── 柚子…
……何ですか…?
── お前のために…変わってやろう
………!
── ……喜べ、…泣き虫
……はい…
「嬉しい……っ」
……蜜なる夜は
もう少しで終わりを告げる。
その前に
今だけは…───