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不良の彼は 甘くて強引
第33章 甘くて、強引

胸を隠していた彼女の腕を匠は少々乱暴に剥ぎ取ると、彼の頭の後ろに巻き付くように導いた。そして…


「…アァっ…ッ」


這い降りた唇が

覆うもののなくなった膨らみの先端に吸い付くと、柚子の身体がビクリと反応する──





「…ン…はぁ…ッ」


…クチュ・・・…チュッ


「…っ…ぁッ……やぁ…アっ…アっッ…!」



いきなり鮮明になった痺れる感覚。

敏感な突起に絡みつく熱い舌が柚子の身体を震えさせた。




「……っ」


柔らかな、ささやかな膨らみ。


「…気持ち良いかッ……これが…っ」


そこに顔を埋める匠は、本格的に感じはじめた柚子の声に目を細め、逃げようと動き出した彼女の肩をがっしりと挟み込む。


「逃がしはしない…」

「…ンッ…あぁ…ッ」


そこまで言うと、匠は喋るのを止めて再び彼女の震える胸に舌を這わし、堅くなり出した突起を口に含んだ。


肩を押さえる手は力強くびくともしないのに、突起を弄ぶ舌は繊細な動きで柚子の官能をくすぐり続ける。



「…はぁぁ…っ…アっ」


匠の頭にそえられた彼女の手が、その黒髪に指をたて乱していく。



…クチャ‥…クチュ…ッ



「…んッ…ぁ…ぁ……ッ」


切ない喘ぎを途切れ途切れに漏らしながら、背が反り返り天を仰いだ。



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