この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第33章 甘くて、強引
柚子は驚いて彼を見た。
「……」
「…ン…ッ…ハァ…」
「──…俺を求めろ」
以前もどこかで聞いたような
その言葉──
柚子は息を切らせ、止まらぬ陵辱に眉をよせながらも彼を見つめ続けた。
「…欲しくはないのか」
「…んッ…ハァ…で…でもッ」
なんでそんな…
表情はいつもと変わらないのに……っ…声だけ
…淋しそうなの?
「…いやと言うのは本心か」
「…ハァァ…っ…だって…!」
だって…!!
これ以上は…本当に──
「…アッ……これ以上したら…っ…頭が…変になりそうだから…っ…」
「──…なればいいだろう」
「──…ッ!?」
「…俺の腕の中で…俺の前でだけ…っ…狂えばいいだろう…!」
「…あっ…んッ…」
「…何故それがわからない」
そう言った匠の声には激しさも含まれていた。
「……んッ…ぁッ…ハァ…ぁ」
そうしてまた彼女に悩ましい快感を送り続ける。まるで…
その唇から、少しでも多くの喘ぎを絞り取ろうとするかのように──
「…ハァ…っ…」
これも…匠さんの、愛の形なのだろうか
強く抱き締める腕や、時折見せてくれる優しさがそうであるのと同様に。
でもこんなに激しいの、わたしには受け止めきれない…!