この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第35章 エピローグ

「高橋くん」
その相手は、同じ学部の男子学生だった。
振り向いた柚子は彼の方へ身体を向ける。
「…どうしたの?」
「…あー…いや、ちょっと聞きたい事があって」
「…?」
「…だから、その」
「もしかして…」
「…!」
「教授がまた何か言ってたっけ?」
「・・・・」
柚子のいつものペースにのせられそうだ。
だが今日の彼はこんなことでは引き下がらない。
「…そうじゃなくて…!」
「なに?」
「浴衣祭りの…ことなんだけど」
「……」
「誰か、一緒に行く相手はいるの?」
「──…」
そんな人
いない……

