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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第5章 匂い
朝の通勤快速が途中駅に着くと、かなり多くの人が降りた。
一瞬空いた車内で、圭子の身体は久しぶりに自由を取り戻した。
「ハァー・・・・」
大きく息を吐いた後、素早く反対側のドアに駆けより、場所を確保するように身体を近づけた。
(良かった・・・・これで、少しは楽になれる。さっきはひどかったもの)
四方を囲まれた状態の中央のエリアでは、身動きさえ自由にならなかったのである。
女性専用車が出来たせいで、普通車両は逆に男ばかりになる事を圭子は知らなかった。
お抱えの運転手が操る父の車で何時も通学しているので、朝の通勤ラッシュには慣れていないのだ。
だから、途中駅での乗り換えで降りた人数以上に、各駅停車の電車から乗り換えてくる数の多い事を忘れていた。
「キャッ・・・・」
悲鳴をあげる暇も無く、人の大きな波が襲うように寄せて少女の身体を押しつぶした。
「ああっ・・・・」
柔らかな頬がガラスに密着し、美しい顔が歪む。
「い、いた・・・い・・・」
振り絞った力で、細い腕をドアと身体の隙間にこじ入れた。
「キャー・・・・」
それでも圧倒的な人数は、容赦無く圧力をかけてくる。
「ああ・・・あ・・・・」
苦しい時間が続く。
ドアが閉まる寸前に、無理にでも乗ろうとする何人かが強引に身体を入れてくる。
駅員も発車させるために、力を込めて乗客の身体を押している。
「あぐぅ・・・うう・・・」
一瞬空いた車内で、圭子の身体は久しぶりに自由を取り戻した。
「ハァー・・・・」
大きく息を吐いた後、素早く反対側のドアに駆けより、場所を確保するように身体を近づけた。
(良かった・・・・これで、少しは楽になれる。さっきはひどかったもの)
四方を囲まれた状態の中央のエリアでは、身動きさえ自由にならなかったのである。
女性専用車が出来たせいで、普通車両は逆に男ばかりになる事を圭子は知らなかった。
お抱えの運転手が操る父の車で何時も通学しているので、朝の通勤ラッシュには慣れていないのだ。
だから、途中駅での乗り換えで降りた人数以上に、各駅停車の電車から乗り換えてくる数の多い事を忘れていた。
「キャッ・・・・」
悲鳴をあげる暇も無く、人の大きな波が襲うように寄せて少女の身体を押しつぶした。
「ああっ・・・・」
柔らかな頬がガラスに密着し、美しい顔が歪む。
「い、いた・・・い・・・」
振り絞った力で、細い腕をドアと身体の隙間にこじ入れた。
「キャー・・・・」
それでも圧倒的な人数は、容赦無く圧力をかけてくる。
「ああ・・・あ・・・・」
苦しい時間が続く。
ドアが閉まる寸前に、無理にでも乗ろうとする何人かが強引に身体を入れてくる。
駅員も発車させるために、力を込めて乗客の身体を押している。
「あぐぅ・・・うう・・・」