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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第33章 調教
扉を抜けた通路に並ぶ幾つかの部屋の一つに入ると、竹内は細い腰を抱き寄せた。

唇が重ねられると、香奈子は直ぐに応じた。

『んっ・・・ふぅ・・・』

抱きしめる両手は、絡めあう舌の動きと共に広い背中を泳いでいた。

(わたし・・・もう、だめぇ・・・)

うっすらと開いた目が竹内の顔を見つけると、ヤニ臭い味をかみ締めながら香奈子は理性を放棄し全てを捧げる事にしたのだ。

雲間に見え隠れする月のように揺れ動いた感情も、男の執拗で巧妙な罠に落ちると、その歪な官能におぼれていくしかなかったのである。

(竹内さん・・・ああ・・・竹内さん・・・)

『んぐぅっ・・・んふぅっ・・・』

吸い取られるままに差し出した舌を自らも絡ませていく香奈子は、強烈に意識していた。

(わたし・・・この人から、逃げられない)

自分ではどうする事も出来ない欲望に、香奈子は負けたのだった。

(ああ・・・もう・・・・好きに、してぇ)

「あああっ・・・」

香奈子は大きな声で叫んだ。

喉につかえていたものが、取れた気がした。

「お願いっ・・・苛めて・・・あ、あの人のようにっ」

プライドをかなぐり捨てた香奈子が露になったバストを抱え、懇願する様は何とも言えずエロチックだった。
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