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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第5章 匂い
「ああっ・・・・」

圭子は全身の力が抜ける程の衝撃を感じた。

(そ、そんな・・・・?)

得体の知れない感覚がジワジワと沸き上がってくる。

それが懐かしく思える程、妖しく少女を誘うのだった。

(だ、だめぇ・・・)

圭子は再び現れようとするイメージを、必死になって打ち消そうとしていた。

「うっ・・・くっ・・・・」

唇が粘つき、何かを予感している。

(いやっ・・・い・・・や・・・)

理性が拒否するのにも関わらす、その感触が鮮明になっていく。

『お前は俺の事が・・・』

声が聞こえ始める。

(ち、違うっ・・・・)

首筋に当たる息が、むず痒く刺激する。

「うっ・・・ううっ・・・」

生臭い匂いに、頭が痺れていく。

(お、降りなくちゃ・・・)

このままでは、どうにかなってしまう。

圭子は身をよじって動こうとしたが、人並みの壁はビクともしなかった。

そうするうちに、ドアが閉まる音がした。
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