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第7章 落涙のオフィス

「う、嘘だよね、伊出ちゃん？」

「本当ですよ、私、勉君と
結婚します」

「嫌だ…嫌だよォ伊出ちゃあん！…ぶべッ」

顔を涙と鼻水でグシャグシャにして突進してきた玉男を避け、未那はさらに足を掛けて転ばせた。

「あう…ヒドイよぅ…」

ミーティングルームの床で
芋虫のように転がりながら玉男はベソベソ泣き続ける。