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艶めくときは
第4章 なにかを吐き出す……自分の姿
君は怒りの涙を垂れ流す

そんなにあるのかい

腸が煮えくりかえるような
悔しい事がさ

吐いちまえ!構いやしないよ!

やれ~やれ~

どうせ誰も聞いてやしないよ!


あるから流れるんだ
吐く……吐いてやる
毒をはき散らしてやる

これだけなんだよ
これさえ元にも戻れば
すべて解決するんだ

ねぇ聞いてる?
あなたさぁ
そうあなたに言ってるの!

なぜ私の隣は空っぽなの?
ねぇ応えてよ

なぜ私の手を離したの?
おい!応えてよ

なぜ??

私が
馬鹿みたい
ひとりで怒り
ひとりで泣いて
ひとりで毒を吐き

馬鹿みたい……下手な道化芝居やってるよ


私はただ
あなたに抱き締めて貰いたいだけなんだよ

それってとんでもない我が儘なのか?

どこかで見ている
私の心に生きている
私が忘れない限りとかさ

有難い慰めだね

私は……あなたの温もりが欲しいだけ


いないと言う現実が日増しに辛くなる

隣にいてほしいだけなんだ

たったそれだけのことなんだよ

笑える……

阿呆
笑えるか……

だから怒る……自分にね
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